【新唐人2013年12月30日付ニュース】12月29日、中国各地から北京に集まった陳情者6人が、天安門広場の西側でビラを巻いてから、集団で農薬を飲みました。武装警察が押し掛け、他の観光客を追い払うなど、現場は一時騒然となりました。10日にも、湖北省からの陳情者12人が天安門広場で集団自殺を図りました。
事件を目撃した河北省の人権活動家・張書芬さんによると、29日午前9時過ぎ、内モンゴル、河北省、遼寧省、黒竜江省などから来た陳情者6人が、天安門広場の西側で農薬を飲んで集団自殺を図りました。
河北省の人権活動家 張書芬氏
「名前はわかりませんが、大連や河北、遼寧などから来ているようです。ビラを撒いた後、農薬を飲んで、全員倒れました。武装警察と警察が彼らの鞄を検査してから救急車を呼び、彼らを連れて行きました。武装警察と警察は周囲の人々を追い払い、写真を撮ろうとした人の携帯電話を没収しました」
張さんによると、当時武装警察、警察と救急車は現場を取り囲み、自殺を図った陳情者を運び出しました。現場にいた観光客やツアー団も警察に追い払われ、写真を撮った者はカメラを奪われ、写真を削除されました。
新唐人が入手した情報によると、自殺を図ったのは内モンゴルの杜艶茹さん,大連の王秀波さん、徐東英さんと吳洪香さん,河北省の周秀坤さん、黑龍江省の王少玉(おう)さんということがわかりました。
農薬を飲み、意識を失った内モンゴルからの杜さんは病院で胃を洗浄したあとも、血圧が下がらないままだそうです。
内モンゴル陳情者 杜豔茹さん
「今 動けません。11年間陳情しても、誰も取り合ってくれません。もう生きていけません」
陳情者たちの境遇はとても悲惨で、当局からは拘束や殴打の繰り返しです。追いつめられて仕方なく、自殺の道を選んだといいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/30/atext1033400.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)